TOEICの勉強ではリスニング、リーディングをはじめ、総合的な英語力を身に付ける必要があります。
そしてもちろん単語も大事です。
単語さえ知っていれば何でもできる、というわけではありませんが、知っている単語が多ければ有利であることは間違いないはずです。
特にTOEICのように時間との戦いとなるテストでは、単語の意味を1つずつ思い出したり推理したりしている時間はありません。
単語を知っていれば解ける、知らなければ解けない、というケースも少なくないと思います。
もちろん、知らない単語が出てきても何とか解答するトレーニングは必要です。
しかし、それと同時に、やはりコツコツと単語も覚えていかなければなりません。
ただし、単語の覚え方は人それぞれ違っており、これが唯一の覚え方だというものはありません。
どの覚え方にも特徴があり、人によって「合う・合わない」があるからです。
ですが、色々な覚え方を知っていれば、その中から自分に合いそうなものをチョイスすることができます。
そこで、このページでは単語の覚え方をご紹介していきます。
代表的な5つの方法に加え、私がオススメするTOEICのスコアアップに結び付く覚え方も載せています。
ぜひ参考にしてみて下さい。
代表的な5つの覚え方
1、黙読で覚える
最初は黙読。
単語帳やテキストなどをじっと読むという覚え方です。
読んで覚える方法は、1回あたりの時間がかからないという点がメリットです。
時間をかけずに何度も単語帳やテキストに目を通すことによって、次第に記憶に定着させていくことができます。
また、単語帳やテキストを開けばいいだけなので、自宅のみならず電車やバスの中、図書館や喫茶店など、場所を選ばずに勉強できるのもいいところです。
ただし、目で読むだけという覚え方は、他の方法に比べて脳への刺激が少ないのがデメリットです。
後述する他の覚え方は、目から入ってくる情報だけでなく、その他に何らかの刺激が脳に伝わります。
しかし、黙読はただ目で読むだけなので、目から入ってくる情報しか脳に伝わりません。
それだけ脳への刺激が少なくなるので、記憶として定着しにくくなるのです。
したがって、黙読は記憶に残るように何度も繰り返すことがポイントになります。
2、音読で覚える
次は音読。
単語を声に出して覚えるという方法です。
この方法も、黙読と同じく何度も繰り返すことで記憶に定着させていきます。
ただし、音読が黙読と違うのは、声に出して読むことで脳に伝わる刺激が増えるという点です。
目からの情報だけでなく、声に出すという脳への刺激が増えるため、記憶に残りやすくなります。
音読で単語を覚えるという人が多いというのも納得です。
しかし、この方法は声に出すことになるので、声が出せる場所でなければならないというデメリットがあります。
電車やバス、その他の公共のスペースで声を出して単語帳やテキストを読むのは難しいと思います。
そのようなスペースでは、口の中でゴニョゴニョ言う程度に留めておきましょう。
3、音声を聴いて覚える
3番目は、音声で流れてくる単語を聴いて覚えるという方法です。
一般的には、音声としてCDやMP3などを使います。
この方法も、目だけでなく耳からの情報がプラスされて覚えやすいと思います。
さらに、音声を聴くことで、単語だけでなくリスニングの練習にもなるため一石二鳥です。
TOEICではリスニングにも取り組まなければならないため、単語を覚えながらリスニングの練習にもなるのはメリットが大きいですよね。
4、書いて覚える
4番目は単語を1つ1つ書いて覚えるという方法です。
目で読んだり、耳で聴いたりするだけでなく、手を動かすという作業が加わるので、それだけ脳への刺激も多くなり記憶に残りやすくなります。
当然ながらデメリットは時間がかかるという点です。
受験業界では「1回書くより3回読め」と言われることがありますが、書いて覚える方法は回数をこなすことができません。
ただし、関正生先生が書かれた「世界一わかりやすいTOEICテストの英単語」というテキストにも「久しぶりに英単語を書いてみると新鮮ですし、時間はかかるもののその効果は大きいはずです」という記述があるように、一度時間をかけて英単語を書いてみると、意外に記憶に定着するのが分かるはずです。
リスニングとリーディングがメインとなるTOEICの勉強では、正確にスペルを覚える必要はありませんが、時間がある人にはオススメの覚え方です。
5、例文で覚える
最後は、上に挙げたような「読む」「聴く」「書く」という覚え方とは別に、覚えるための素材として、単語ではなく例文を使うという覚え方です。
単語を1つずつ覚えるのではなく、複数の単語が盛り込まれた例文を覚えることにより、いくつかの単語をまとめて覚えていきます。
そして、その例文の覚え方としては上でご紹介した通り、「読む」「聴く」「書く」と分かれます。
この例文で覚えるという方法を採用しているテキストの代表が、有名なDUOシリーズです。
重要な単語を盛り込んだ例文がたくさん載っているので、効率的に覚えられるテキストとして定評があります。
テキストだけでなくCDやオーディオブックも出ているので、聴いて覚えたい人にもオススメです。
自分の苦手な単語や覚えにくいと感じている単語を例文にして、その例文を使って集中的に覚えるというのも効果的です。
昔の私は辞書を使って覚えていました。
ちなみに私が高校時代にやっていたのは、辞書を使った覚え方です。
英語の勉強をする際、とにかく辞書を引き、引いたら必ず赤鉛筆でチェックする。
これをひたすら繰り返すという方法です。
この方法のメリットは、一度に多くの情報が目に入ってくるという点です。
言うまでもなく、辞書にはたくさんの情報が盛り込まれています。
単語の意味や例文、発音やアクセント、類義語に対義語、用例上の注意点、その他の豆知識などなど。
辞書には本当にたくさんの情報が載っています。
こういう情報を、単語を引くたびに一緒にチェックしていけば、単語に関する幅広い知識が身につきます。
勉強をしていて、少しでも疑問に思ったり分からなかったりしたら、必ず辞書で確認して、合わせて関連事項もチェックする。
これを徹底して行っていました。
おかげで単語に関しては結構な力がついたと思っています。
ただ、この覚え方は、こまめに辞書を引くことになるため時間がかかるというデメリットがあります。
ですが、それと引き換えに他の方法では得られない効果があるので、しっかりと単語に向き合いたい人は、ぜひチャレンジしてみて下さい。
問題を解きながら覚える方法も効果的!
最近の私は、問題を解きながら覚えるのが一番効率が良く、TOEICのスコアアップに結び付くと考えています。
問題を解きながら覚えることにより、ただ単語を暗記するという無味乾燥な作業ではなく、問題を解くという目的を持って取り組めるからです。
問題を解くという目的があれば飽きずに続けられます。
何より、問題を解くことで脳への刺激は非常に強くなります。
つまり、それだけ記憶にも残りやすくなり、これがとても大きなメリットになります。
しかも、TOEICの問題に慣れることになりますので、そのままスコアアップに結び付きます。
忙しい人ほど、問題を解きながら同時に単語を覚えるようにしてみてはいかがでしょうか?
覚える量を減らすためのポイント
これまで色々な単語の覚え方をご紹介してきましたが、覚える量を減らすためのポイントを1つお伝えします。
それは日本でも意味が定着した英単語を無理に和訳しないということです。
私たちの身の回りには、英語がそのままの意味で定着したカタカナの言葉がたくさんあります。
たとえば、キッチン、バッグ、ショッピング。
どれもカタカナを見ただけで何を意味するか分かりますよね。
このような言葉を、カタカナではなくわざわざ和訳で覚えるのは効率的ではありません。
頭の中で「カタカナの言葉」から「和訳」に変換する手間が増えますからね。
上の例でいうと、わざわざ「台所」「かばん」「買い物」と変換して覚えるのは効率的ではありません。
kitchenはキッチン、bagはバッグ、shoppingはショッピングで覚えれば十分です。
こうすることで、覚える量を減らすことができます。
ただし、このポイントには注意点が2つあります。
注意点1
1つ目は、本来の意味で定着した単語でなければならないという点です。
上で挙げた例は、kitchen=キッチン=台所、bag=バッグ=かばん、shopping=ショッピング=買い物、というように英語の本来の意味が日本でも通じる単語です。
これに対し、たとえばsmartという単語は、本来の意味とは違う意味で日本に定着しています。
日本でスマートというと「体型が細い、やせている」など外見を表すことが多いです(最近では「スマートな方法」のように英語本来の「賢い、洗練された」という意味で使われることも増えてきていますが)。
このような、本来の意味とは違う意味で定着した単語をカタカナで覚えると、間違った意味が頭に入ってしまいます。
カタカナで覚える場合は、本来の意味で使われているかどうかチェックするようにしてください。
注意点2
2つ目の注意点は、この覚え方は日本語を英語に直す、いわゆる英作文が出題されるテストには向いていないということです。
当サイトは、TOEIC Listening & Reading という一般的なTOEIC、つまり「聴く」と「読む」が求められるテストを念頭に置いていますが、TOEICにはTOEIC Speaking & Writing という「英語を書く・話す」ことが求められるテストもあります。
このようなテストでは「台所=kitchen」「かばん=bag」「買い物=shopping」と頭の中で瞬時に日本語を英語に変換することが必要になります。
つまり、「kitchen=キッチン」とだけしか覚えていないと、「台所」という日本語を見た時に「kitchen」という英単語が浮かびにくくなってしまうということです。
したがって、このように書いたり話したりしなければならない試験を受ける場合は、カタカナではない和訳も覚えるようにしてください。
記憶のメカニズムを意識して英単語を覚える
単語を覚えることに関連して、記憶のメカニズムの話をしておきたいと思います。
記憶力は人それぞれ違いますが、記憶のメカニズムを意識することで、一度頭に入れた内容が、より記憶に残りやすくなるからです。
忘却曲線を意識して、忘れる前に覚える
まずは、記憶力を語る上で必ず押さえておきたいのが忘却曲線という言葉です。
もしかしたら、お聞きになったことがあるかもしれません。
忘却曲線は、時間の経過と記憶力の低下の関係を表した考え方で、エビングハウスという心理学者が唱えたものです(下図参照)。
▼エビングハウスの忘却曲線
図を見てもらえば分かるように、何かを記憶しても1日経てば75パーセント近くを忘れてしまうという結果が出ています。
これに対し、残りの約25パーセントが忘れられるのは比較的ゆっくりです。
つまり、記憶したことの75パーセントはすぐに忘れられてしまい、残りの25パーセントが記憶として定着していくということになります。
ということは、1日経って75パーセントを忘れてしまう前に再度記憶するようにすれば、それだけ記憶に残りやすくなるというわけです。
たとえば、テキストを使って単語を覚える場合に、1ヵ月かけて最初から最後まで通して読もうとすると、読み終わる頃には最初の方の単語はほとんど忘れてしまっているでしょう。
それよりも、少ないページを1日で読み、その記憶が薄れないうちに翌日もう一度読む、ということを繰り返した方が、記憶は定着しやすくなります。
忘れる前に記憶して、また忘れる前に記憶して、の繰り返しです。
このようにして短期的に記憶したら、しばらく経ってから、もう一度記憶する。
すると、薄れかけていた記憶が再び鮮明になり記憶が上書きされます。
つまり、忘却曲線が下がる前に記憶をよみがえらせることができるので、徐々に長期的な記憶となり、長い時間がたっても忘れにくくなるのです。
ですので、何かを記憶したら、1日と言わず、できるだけ早いタイミングで復習するようにしましょう。
慣れるまでは大変に感じるかもしれませんが、徐々に覚える量も増えてきます。
脳への刺激を増やして記憶力を上げる
記憶力を上げるために、脳への刺激はとても大切になってきますが、これに関して、私が以前テレビで見た興味深い実験の話をご紹介します。
全員にリビング、廊下、トイレなど同じ箇所を同じ順序で掃除してもらうわけです。
この時、1つのグループは何の指示も出されず普段通りに掃除をしてもらうのですが、もう1つのグループには「利き腕ではない方の腕で掃除して下さい」という指示が出ます。
右利きの人は左手で、左利きの人は右手で、ということです。
そして全員が終わったところで、ある質問がされます。
「掃除した場所を最初から順に挙げて下さい」
えーっと、最初はリビングをやって…その次が廊下だったっけ?と、正確に覚えている人もいれば、記憶が曖昧な人もいたりします。
実は、この実験は、利き腕で掃除した場合と、利き腕ではない腕で掃除した場合の、記憶の残り方の違いを調べるものだったのです。
その差は歴然。
利き腕ではない腕で掃除したグループの方が、正確に記憶していた人が多かったのです。
これは、慣れていないやり方で掃除をすることで脳が刺激を受けた結果、掃除の順番が記憶に残りやすくなったという説明がなされていました。
この実験で分かるように、脳が普段と違う刺激を受けると記憶に残りやすくなるという性質を持っています。
この性質は、単語を覚える際にもぜひ使いたいですよね。
普段と違う環境で覚えるというのは、ちょっとした工夫でも可能です。
いつもは乗らないバスに乗って単語を覚えたり、初めて行く場所で覚えたり。
私も以前、仕事に行く際に少し遠回りをして、公園や駅前のスペースで単語を覚えるようにしていたことがあります。
全部の単語というわけではなく、覚えにくい単語を覚にしっかり記憶に残すために行っていました。
オススメの方法ですので、一度試してみてください。
記憶力に年齢は関係あるのか?
年をとると記憶力が落ちてしまうという話は、あなたも一度は聞いたことがあると思います。
英語は勉強したいけど、年をとって記憶力が落ちたので単語を覚えるのが大変だ、という話です。
これも脳への刺激の話に似ているのですが、記憶力の低下は感動力の低下が原因の1つだと言われています。
年を重ねて色々な経験をすると新しい発見が少なくなるので、脳が刺激を受けなくなり、結果的に記憶に残りにくくなるということです。
逆に言えば、年をとっても感動力が落ちなければ記憶力も維持することができるということになります。
ただ、単に感動力といっても具体的な内容は明確ではありません。
毎回感動しながら単語を覚えるのも難しいと思います。
そこでオススメなのが、自分の好きな映画や音楽に出ている単語から覚えていくという方法です。
自分の好きな映画や音楽などに出てきたセリフや歌詞であれば、何の興味もないジャンルの単語よりも脳への刺激が強くなり、記憶に残りやすいからです。
このようにして、まずは覚えやすい単語から取り組んでいって、そこから少しずつ数を増やしていくというのは、単語に苦手意識のある人にはオススメの方法です。
私も時々ミュージカルのDVDを英語字幕で再生して、出てきた単語をチェックしたりしていました。
「ここのセリフはこんな単語を使っていたんだな~」とか、「この単語にはこんな意味があったのか~」など新鮮な驚きがあります。
やはりそのように驚きを伴って覚えた単語は、忘れにくいものです。
この方法で覚えた単語から、類義語や対義語にまで範囲を広げていくと、さらに語彙を増やすことができます。
感動力というと難しく聞こえてしまうかもしれませんが、自分がワクワクするものなら何でも使えると思います。
映画でも音楽でも、かなりの数の単語が出てくるので、数多くの単語を勉強することができると思います。
単語をまとめて覚えて効率的に知識を増やす!
英単語の覚え方として、最後に「単語をまとめて覚えて効率的に単語の知識を増やす方法」をご紹介させて頂きます。
せっかく単語を覚えるなら、1つの単語を覚えるだけでなく、関連する単語や派生する単語まで合わせて覚える方が、効率的に単語の知識を増やすことができます。
一度に覚える単語の数が増えるだけでなく、1つの単語と結びつけて覚えることで、忘れにくくなるからです。
ここでご紹介する方法は、1つの単語を覚える際に、その単語に関連する単語や派生する単語をまとめて覚える方法です。
慣れないうちは難しく感じるかもしれませんが、コツをつかむと色々な場面で使えるようになると思います。
どの覚え方も私がオススメする方法です。
少しでも多くの単語をまとめて覚え、どんどん単語の知識を増やしましょう。
具体的な方法としては、以下の5つです。
1:派生語を覚える
2:類義語・対義語を覚える
3:テーマごとにまとめて覚える
4:ニュアンスの違いを意識して覚える
5:紛らわしい単語をまとめて覚える
順に見てみましょう。
1:派生語を覚える
1つの単語を覚える時に、そこから派生した単語も一緒に覚える方法です。
例えば、base(基礎)という名詞から、basic(基礎的な、基本的な)という形容詞や、basically(基本的に)という副詞が派生する場合。
baseという名詞1語だけでなく、basicやbasicallyなどの形容詞・副詞も合わせて覚えることができます。
他にも、以下のような例が挙げられます。
【派生語の例】
happy:幸せな(形容詞) → happiness:幸せ(名詞)、happily:幸せに(副詞)
care:注意(名詞) → careful:注意深い(形容詞)、carefully:注意深く(副詞)
beauty:美しさ(名詞) → beautiful:美しい(形容詞)、beautifully:美しく(副詞)
noise:騒音(名詞) → noisy騒がしい(形容詞:)、noisily:騒がしく(副詞)
love:愛する(動詞) → lovely:愛らしい(形容詞)、loveliness:愛らしさ(名詞)
派生語は基本となる単語が変形しただけなので、一緒に覚えやすいはずです。
名詞から形容詞や副詞が派生するパターンだけでなく、名詞から動詞が派生したり、形容詞から名詞が派生したりと、色々なパターンがありますが、どれも1つの単語を起点として、そこから派生させていきます。
特にTOEICの文法問題では名詞、動詞、形容詞、副詞の中から適切な品詞を選ぶ問題も多く出題されますので、このように派生語をまとめて覚えておくと、とても役に立ちます。
2:類義語と対義語を覚える
1つの単語と似た意味の単語(類義語)や、逆の意味の単語(対義語)を一緒に覚える方法です。
類義語の例としてlikeとloveを挙げることができます。
微妙なニュアンスの違いはありますが、どちらも「好き」という意味です。
また、likeの対義語はdislike(嫌い)やhate(憎む)です。
そしてこの dislike(嫌い)とhate(憎む)は類義語の関係になります。
likeにはこのような類義語と対義語があります。
したがって、likeという単語を覚える際に、類義語のloveと対義語のhateやdislikeを合わせて覚えれば、一度に3語、4語と覚えることができます。
他にも以下のような例があります。
【類義語・対義語の例】
easy(簡単な) ≒ simple(単純な)
▲▼
difficult(難しい) ≒ hard (困難な)
happy(幸せな) ≒ joyful (嬉しい)
▲▼
sad (悲しい) ≒ unhappy (不幸せな)
big(大きい) ≒ large(大きい)
▲▼
small(小さい) ≒ little(小さい)
3:テーマごとにまとめて覚える
これは、あるテーマに関する単語をまとめて覚えるという方法です。
例えば、school(学校)という単語。
「学校」というテーマで、以下のような単語をまとめて覚えます。
他にも、テーマはいくらでもありますが、ここでは体の部位、交通機関、職業、スポーツ、食べ物を例として挙げておきます。
【体の部位】
頭(head)、手(hand)、足(leg)、目(eye)、耳(ear)、鼻(nose)、口(mouth)、胸(chest)、腕(arm)、背中(back)
【交通機関】
自動車 (car)、バス (bus)、タクシー (taxi)、トラック(truck)、車 (train)、地下鉄 (subway)、飛行機 (airplane)、船 (ship)、自転車 (bicycle)、モーターバイク (motorcycle)
【職業】
医者 (doctor)、教師 (teacher)、弁護士 (lawyer)、看護師 (nurse)、技術者 (engineer)、警察官 (police officer)、消防士 (firefighter)、料理人 (chef)、農家 (farmer)、会計士 (accountant)
【スポーツ】
サッカー (soccer / football)、野球 (Baseball)、バスケットボール (basketball)、テニス (tennis)、水泳 (swimming)、陸上競技 (track and field)、バレーボール (volleyball)、ゴルフ (golf)、スキー (skiing)、ボクシング (boxing)
【食べ物】
米(rice)、パン(bread)、肉(meat)、魚(fish)、野菜(vegetable)、果物(fruit)、スープ(soup)、カレー(curry)、サラダ(salad)、チーズ(cheese)
少し時間を取って、このようなテーマごとに単語をピックアップして覚えるのもオススメです。
4:ニュアンスの違いを意識して覚える
似たような意味だけどニュアンスが微妙に違う単語って結構たくさんありますよね。
そのニュアンスの違いに着目して覚える方法です。
例えば「見る」という意味の英単語。
代表的なものとして、look・watch・seeなどが挙げられますが、それぞれ少しずつニュアンスが違います。
lookは「(単純に)見る」、watchは「注意して見る」、seeは「見える、目に入る」。
このようにニュアンスの違う単語を、そのニュアンスの違いを意識して覚えるという方法です。
さらに、stare「じろじろ見る」、gaze「見つめる」、glance「ちらっと見る」など。
「見る」という単語にも、ニュアンスの違う言葉が色々あります。
このように、何となく同じような意味の単語でも、ニュアンスの違いに着目して比較してみると、特徴がハッキリするので覚えやすくなります。
他にも下記のような例があります。
【話す、言う】
talk(話す): 一般的な会話を指す。
say(言う):話す内容に着目する。
tell(伝える):話す内容だけでなく話す相手にも着目する。
speak(話す、述べる):話すという行為や能力を表す。
chat(おしゃべりする):軽い内容について話す。
【持つ、つかむ】
have(持っている):持つ、握るという行為ではなく、持っている状態を表す。
hold(握る、つかむ):手で握ったりつかんだりする行為を指す。
keep(保管する):物を持っているだけでなく、ある状態や場所に置いておくことを指す。
carry(運ぶ):物を持ち運ぶときに使われる。手で持つだけでなく、肩にかけるなど様々な方法で物を運ぶことを含む。
5:紛らわしい単語をまとめて覚える
単語そのものに関連性はないけど、普段勉強していてよく間違う単語をまとめて覚える方法です。
私の例として、発音が似ている複数の単語をこの方法で覚えたことがあります。
例えば、
clothes(衣服)とclose(閉める、近い)、
light(光、軽い)とright(右、正しい)など。
他にも、発音が似ている単語は以下のような組み合わせがあります。
weather (天気) と whether(~かどうか)
loose (ゆるい) と lose(失う)
advice (助言) と advise(助言する)←発音が似ている上に、互いに意味が近く、adviceは名詞、adviseは動詞なので、使い分けにも注意が必要です。
バラバラに覚えていると「あれ?どの単語がどの意味だっけ?」と混乱しやすくなりますが、まとめて整理しておけば、記憶に残りやすくなります。
他にも、和製英語かどうか区別しにくい単語や、前置詞が必要かどうか覚えにくい単語なども、自分にとって覚えにくい単語であれば、一度まとめてみるといいと思います。
【和製英語または他の言語に由来するカタカナ語】
・デパート(英語ではdepartment store)
・ナイター(英語ではnight game)
・ガードマン(英語ではsecurity guard)
・ボールペン(英語ではballpoint pen)
・バイキング(英語ではbuffet)
・バイク(英語ではmotorbikeまたはmotorcycle)
・パン(英語ではbread、「パン」はポルトガル語に由来)
・アルバイト(英語ではpart-time job、「アルバイト」はドイツ語)
・フライドポテト(英語ではfrench fries ※フライドチキンは英語でもfried chickenなので注意!)
【前置詞は不要なのに必要と誤解されやすい英単語】
・discuss(~について話し合う):「~について」という意味が単語に含まれているので、about などの前置詞は不要。
誤:discuss about the problem
正:discuss the problem
・enter(~に入る):「~に」という意味が単語に含まれているので、「~に入る」という意味の場合 into などの前置詞は不要。
誤:enter into the room
正:enter the room
ちなみに enter into は、「(契約など)を結ぶ」や「(事業など)を開始する)」といった意味。
・contact(~に連絡する):「~に」が含まれるので、to などの前置詞は不要。
誤:contact to you
正:contact you
・marry(~と結婚する):「~と」が含まれるので、with などの前置詞は一般的には不要。
誤:marry with her
正:marry her
・answer(~に答える):「~に」が含まれるので to などの前置詞は不要。
誤:answer to the question
正:answer the question
このように、個別に覚えると紛らわしい単語も、まとめて覚えることによって、より記憶に残りやすくなります。
この方法もオススメです。
おわりに
いかがだったでしょうか?
今回、「スコアアップに結び付く英単語の覚え方」というタイトルで、TOEIC受験に役立つ英単語の覚え方をご紹介しました。
単語を覚えるのは、慣れるまでは大変ですが、コツさえ身につければ、それほど難しくはありません。
TOEICの勉強は、やるべきことがたくさんありますので、単語を効率的に覚えることがスコアアップへの近道です。
ぜひ今回の記事を参考に、単語の知識を着実に増やしてください。
それでは今後も頑張っていきましょう!
応援しています!