TOEICの勉強を始めようと思ったけど、何から始めればいいの?
単語に文法、リスニング、リーディング、問題集、模擬試験。
TOEIC対策といっても色々あって分からない!
このページは、そんな悩みを持っている方のためのページです。
TOEICは、初心者でもきちんと対策すればスコアを伸ばせるテストですが、そのために何から始めるかはとても大事。
何から始めてどのように進めていくかによって、その後の結果は大きく変わります。
ムダな勉強で遠回りをしなくていいように、何から始めるべきかしっかり把握した上で勉強をスタートしてください。
自分を初心者と思うなら、まずは中学英語から。
このページをお読みになっているということは、おそらくご自分のことを初心者だと思われているのではないでしょうか。
もしそうであるなら、まずやるべきことは1つ。
中学英語の復習です。
TOEICというと何か特別な対策をしなければならないように思われるかもしれません。
しかし、実は基礎的な部分は中学レベルの英語です。
もちろん、学習が進めばTOEIC専用の対策も必要になりますが、それは中学英語をしっかり身に付けておくことが大前提です。
この過程を飛ばしてしまうと、基礎ができていないままTOEICの問題にチャレンジすることになり、いくら勉強してもスコアが伸びないという悲惨な事態になりかねません。
中学英語の復習は、TOEIC初心者の方にとって非常に重要なステップになります。
本やネットを使って、自分が中学英語をどれくらい理解しているのかチェックしてみてください。
どの項目も自信を持って理解していると確信できるのであれば、TOEIC専用の対策に取り組んで頂いて問題ありません。
しかし、少しでも自信のない箇所があるなら、中学英語の復習から始めましょう。
結果的には、その方が近道です。
とういのも、TOEICには中学英語の理解が必須だからです。
TOEICには中学英語が必須!その理由とは?
TOEICはビジネスシーンを想定した内容が多いから、ビジネス英語に取り組んだ方がいい。
こんな話を聞いたことはありませんか?
TOEICはもともと、英語によるコミュニケーションとビジネス能力を検定するための試験とされていることから、学校で習った英語ではなく、ビジネスの現場で使われる英語をマスターすべき、という趣旨です。
TOEICの勉強を始めようとすると、この話がよく出てくるため、いきなりビジネス英語に走ってしまう人もいるのですが、あまり得策ではありません。
もちろん、もともと基礎的な英語力がしっかり身に付いているのであれば、最初からTOEIC対策としてビジネス英語に取り組むのも問題ありませんが、そうでなければ、いきなりビジネス英語をやっても遠回りになるだけです。
ここは多くの人が勘違いしやすいポイントなので、くれぐれもご注意ください。
むしろTOEIC受験に必要な知識は、もっと基礎的な部分にあります。
それが中学英語です。
ビジネス英語だからこそ、まずは中学英語から。
確かにTOEICはビジネスシーンを題材にした英語が多く出題されますが、でもだからこそ基礎的な理解が必要になってくるのです。
実際のビジネスの現場で、大学入試に出てくるような難しい英語が飛び交っていると思いますか?
もちろん答えは NO です。
ビジネスに関わる大切な場面だからこそ、コミュニケーションは簡単でシンプルにする必要があります。
複雑で難しいコミュニケーションは、ミスの原因になりますからね。
TOEICで難しい単語が出る理由とは?
ただ、こんなことを書くと「でもTOEICでは難しい単語もたくさん出てくるのでは?」と思われるかもしれません。
実際にTOEICでは難しい単語も多く出てきます。
ですが、それは当然です。
TOEICはさまざまなレベルの人が受けるテストでり、その中で実力の差をスコアに反映させないといけないため、難しい問題も出す必要があります。
簡単な問題から難しい問題まで出さないと差がつきませんからね。
TOEICではビジネスシーンを題材にした問題が多く出題されるのに、難しい知識を要する問題も出されるのは、このような理由です。
TOEICで高いスコアを狙うなら、当然このような問題も正解しなければなりませんが、初心者のうちは必要ありません。
繰り返しになりますが、初心者のうちは基本的な知識で解ける問題、つまり中学英語のレベルで解ける問題をきちんと正解できるようになることが最も大切です。
高校英語は必要?ここを間違えると大変なことに!
TOEICを受けるために何から始めるべきかの話でよく出てくる話が、中学英語が終わったら次は高校英語ですか?というものです。
順番からして、中学の次は高校というのは自然な発想だと思います。
また、先ほど述べたような「TOEICはビジネスシーンを題材にした問題が多いから、当然求められる知識も難しいはずだ」という誤解も原因なのかもしれません。
いったん高校英語を始めると・・・
結論としては、基本的に高校英語は不要です。
というのも、高校英語では、主に大学入試に向けた細かい知識まで勉強することになります。
そして、いったん高校英語の勉強を始めると、いろいろな項目が気になり、TOEICには出題されなうような内容まで勉強してしまうおそれがあるからです。
高校英語まで手を広げると、さらに多くの時間が必要になってしまい、いつまでもTOEIC専用の勉強ができません。
もちろん、中学レベルでは出てこない単語や文法もTOEICでは出題されるので、勉強中にそのような問題に出くわすこともあると思います。
しかし、そのような場合は、そこで知識を補充していけば十分です。
くれぐれも、中学英語の次に高校英語の勉強を始めたりしないようにしてください。
中学英語が終わったら?
中学英語の次は高校英語でないとすれば、次は何をすればいいのかというと、それは実践的なトレーニングです。
基本的な知識のインプットに力を入れるのは必要ですが、いつまでもインプットを続けるばかりでは、本当の意味でTOEICに必要な力は身に付きません。
中学英語が終わったら、本格的にTOEICに向けた勉強を始めましょう。
いきなりTOEICは危険!?
しかし、実際にTOEICの勉強を始めてみると分かると思いますが、リスニングもリーディングもいきなりスラスラ解ける訳ではありません。
中学英語が終わった時点では、あくまで基礎の基礎ができ上がったに過ぎず、実際のTOEICで求められる力との間には、まだまだ大きな差があるからです。
これを知らずにTOEICの問題に挑戦して、あまにも解けないがためにショックを受けて諦めてしまう人もいます。
こんなにもったいことはありませんよね。
やはり物事には順序が大事です。
せっかく頑張って中学英語を身に付けたなら、TOEIC対策も焦らず着実に進めていきましょう。
力試しに英検3級???
中学英語が終わると、その時点でどのくらいの力が身に付いているのか確かめたくなることもあると思います。
ここで中学レベルの英語力をチェックするために英検3級を受けようとする人もいますが、個人的にはお勧めしません。
というというのも、確かに英検3級は中学卒業レベルと言われているため力試しにはなりますが、英検は筆記やスピーキングがあり、TOEICと形式が違います。
つまり英検に向けた勉強を新たに行わなければならないからです。
TOEICを受けるのが最終的な目標であるなら、これは負担が大きすぎます。
【結論】中学英語が終わったらコレ!
中学英語の次に行う勉強として私がオススメしているのは、TOEICへの橋渡しという位置付けのTOEIC Bridge(トイックブリッジ)というテストです。
TOEIC Bridgeは一般的なTOEICと同じく4択のマーク式で出題されますが、内容はビジネス英語ではなく日常生活に関するものがほとんどです。
また、TOEIC Bridgeは初級者向けのテストなので、リスニングもリーディングも中学レベルの英語で解けるものが多くなっています。
さらに、時間も問題数も一般的なTOEICの半分。(リスニングは25分で50問、リーディングは35分で50問、合計1時間で100問)
ということで、TOEIC Bridgeは、TOEICの前の力試しとしてピッタリです。
TOEIC Bridgeの問題集や参考書も数は少ないものの、いくつか出版されているので、もし書店にあればチェックしてみてください。
このサイトでもTOEIC Bridgeに関する記事を書いていますので、こちらもご覧いただければと思います。
>> TOEIC Bridgeの記事一覧へ