TOEIC Bridgeリーディングパート1対策【例題付き】文法知識が鍵!

この記事ではTOEIC Bridgeのリーディングパート1「短文穴埋め問題」の対策についてご紹介していきます。

パート1はリーディングの最初のパートになりますので、リスニングから頭を切り替えて臨みましょう。

まずは例題にチャレンジ

Directions:You will read some sentences. Each one has a space where a word or phrase is missing. Choose the best answer to complete the sentence. Then mark the letter A, B, C, D on your answer sheet.

【1】
This machine will keep people ___.
(A)happy
(B)happiness
(C)happily
(D)happiest

【2】
This machine will give people ___.
(A)happy
(B)happiness
(C)happily
(D)happiest

【3】
I don’t know ___ .
(A)he
(B)his
(C)him
(D)himself

【4】
I don’t know ___ name.
(A)he
(B)his
(C)him
(D)himself

【5】
I needed his help ___ my PC didn’t work.
(A)but
(B)though
(C)if
(D)because

【6】
We couldn’t go out ___ the worst weather.
(A)in front of
(B)across from
(C)because of
(D)up to

【7】
She is good at ___ the piano.
(A)play
(B)played
(C)playing
(D)plays

【8】
He will forget ___ the meeting.
(A)attend
(B)attends
(C)to attend
(D)attended

【9】
___ this movie always makes me happy.
(A)Watch
(B)Watched
(C)Watches
(D)Watching

【10】
I met him ___ this picture.
(A)to show
(B)will show
(C)show
(D)shows

【11】
I haven’t ___ her before.
(A)see
(B)saw
(C)seen
(D)seeing

【12】
Everyone in the room ___
notebooks.
(A)has
(B)have
(C)were having
(D)having

ここをクリックすると完成した文と日本語訳を確認できます。
Directions:You will read some sentences. Each one has a space where a word or phrase is missing. Choose the best answer to complete the sentence. Then mark the letter A, B, C, D on your answer sheet.
(説明:いくつかの文を読みます。それぞれの文には語または句が抜けている箇所があります。文を完成させるのに最も適切な答えを選び、回答用紙のA, B, C, またはDにマークしてください。)

【例題1】
This machine will keep people happy.
(この機械は人々を幸せにし続けるだろう。)

(A)happy(形容詞:幸せな) ←正解
(B)happiness(名詞:幸福)
(C)happily(副詞:幸せに)
(D)happiest(形容詞:「幸せな」の最上級)

【例題2】
This machine will give people happiness.
(この機械は人々に幸福を与えるだろう。)

(A)happy(形容詞:幸せな)
(B)happiness(名詞:幸福) ←正解
(C)happily(副詞:幸せに)
(D)happiest(形容詞:「幸せな」の最上級)

【例題3】
I don’t know him.
(私は彼を知らない。)

(A)he(彼は)
(B)his(彼の、彼の物)
(C)him(彼に、彼を) ←正解
(D)himself(彼自身に、彼自身を)

【例題4】
I don’t know his name.
(私は彼の名前を知らない。)

(A)he(彼は)
(B)his(彼の、彼の物) ←正解
(C)him(彼に、彼を)
(D)himself(彼自身に、彼自身を)

【例題5】
I needed his help because my PC didn’t work.
(私のパソコンが動かなかったので、私は彼の助けを必要とした。)

(A)but(しかし~)
(B)with(~とともに)
(C)if(もし~なら)
(D)because(なぜなら~) ←正解

【例題6】
We couldn’t go out because of the worst weather.
(最悪の天気のために私達は外出できなかった。)

(A)because of(~のために) ←正解
(B)across from(~の向かい側に)
(C) in front of(~のまえに)
(D)up to(~まで)

【例題7】
She is good at playing the piano.
(彼女はピアノを弾くのが上手だ。)

(A)play(原形)
(B)played(過去形、過去分詞)
(C)playing(現在形・動名詞) ←正解
(D)plays(三人称・単数・現在のS)

【例題8】
He will forget to attend the meeting.
(彼は会議に出席するのを忘れるだろう。)

(A)attend(原形)
(B)attends(三人称・単数・現在のS)
(C)to attend(to-不定詞) ←正解
(D)attended(過去形、過去分詞)

【例題9】
Watching this movie always makes me happy.
(この映画を見ることはいつも私を幸せにする=この映画を見ると私はいつも幸せになる。)

(A)Watch(原形)
(B)Watched(過去形、過去分詞)
(C)Watches(三人称・単数・現在のS)
(D)Watching(現在形・動名詞) ←正解

【例題10】
I met him to show this picture.
(私はこの写真を見せるために彼に会った。)

(A)to show(to-不定詞) ←正解
(B)will show(未来形)
(C)show(原形)
(D)shows(三人称・単数・現在のS)

【例題11】
I haven’t seen her before.
(私は前に彼女を見たことはない。)

(A)see(原形)
(B)saw(過去形)
(C)seen(過去分詞) ←正解
(D)seeing(現在形)

【例題12】
Everyone in the room has notebooks.
(部屋にいる全員がノートを持っている。)

(A)has(三人称・単数・現在) ←正解
(B)have(原形)
(C)were having(過去進行形)
(D)having(現在形)

TOEIC Bridgeリーディングパート1の出題内容

TOEIC Bridgeのリーディングパート1は「短文穴埋め問題」です。

短文中に1つ空所があり、そこに入る最も適切な語句を4つの選択肢から選びます。

パート1はTOEIC Bridgeのリーディングの中で、最も端的に単語や文法の知識が要求されます。

そういう意味では、日頃の単語や文法の勉強がそのまま結果に反映されやすいパートと言うこともできます。

問題数は15問。
リスニングで使った耳と脳から、目と脳へと切り替え、続くパート2、パート3と勢いをつけるために重要なパートとなります。

TOEIC Bridgeリーディングパート1のポイント

TOEIC Bridgeのリーディングパート1は空所に入る最も適切な語句を選ぶ問題です。

具体的には、適切な品詞(名詞、動詞、形容詞、副詞など)を選んだり、適切な動詞の変化(原形、現在形、現在進行形、過去形など)を選んだりします。

または単純に意味の通る単語を選ぶ問題も出されます。

しかし、大学入試のような複雑な文法やマイナーな単語が出題される訳ではないので、ごく基本的な単語や文法の知識をしっかり身に付けるようにしましょう。

ただ、問題文を読んだ時に何が空所に入るかを瞬時につかむには、いわゆる受験テクニックのようなものに頼っても効果的ではありません

英文の基本的な構造や各品詞の役割をきちんと把握しておくことが必要になります。

英文の基本的な構造として知っておかなければならないのは、中学校や高校で習う「品詞」や「代名詞の格の変化」、「文型」や「時制」などです。

「品詞」とは、名詞や動詞、形容詞や副詞、接続詞や前置詞などです。

「代名詞の格の変化」とは I, my, me, mine や you, your, you, yours など、置かれる場所に応じて代名詞が「主格、所有格、目的格、所有代名詞」と変化することです。

また、「文型」は SV, SVC, SVO, SVOO, SVOC という英文構造の類型で、「時制」は現在形、現在進行形、未来形、過去形、完了形などと動詞が変化するルールです。

おそらくこれらは、つまらない英文法の代表ともいえる項目ですよね。

英語を勉強しているのに聞き慣れない用語があれこれ出てくるから無理もないです。

ですが、難解なものではないので、焦らず1つずつクリアしていけば問題ありません。

何より、一度これらの文法を押さえてしまえば、英文を理解する力が大きく伸びます。

そういう意味では、本当に基礎の土台となる部分ですので、腰を据えて取り組んでみてください。

そして、これらの文法を勉強する時に忘れてはならないのは、1つ1つの項目が独立して機能するのではないので、互いに関連付けて理解する必要があるということです。

例えば、文型を理解するにはSVOやSVOCという「型」だけではなく、それぞれのパーツとなる名詞や動詞、形容詞など「品詞」の理解が必要になりますし、そこに代名詞が絡むなら「格の変化」も知っておかなければなりません。

そして、「品詞」を理解するには、なぜ形容詞がこの位置に入るのかという「文型」の知識がなければなりませんし、「代名詞の格の変化」を理解するには動詞や前置詞など「品詞」の理解も必要になります。

したがって、文法を身に付けるには、各項目を互いに関連付けながら何度も繰り返し勉強することで理解を進めていかなければなりません。

知識が定着するまでは大変ですが、これらの基礎的な文法の理解が英語の理解を大きく伸ばす土台となります。

普段の勉強から意識して基礎的な文法知識を固めていくようにしてください。

例題をチェック

文法の問題では色々な項目が出てきますが、実際に英文を見ていく方が効率的ですので、以下では【例題】をもとに解説を進めさせて頂きます。

【例題1·2】「文型」

【例題1】と【例題2】は「文型」に関する問題です。

といっても、SVが第1文型で、SVCが第2文型で、ということを覚えることが大事なのではありません。

文型のポイントは、どこにどのような品詞が入り、どのように文になるのか、という英文の構造を理解することにあります。

最終的には第○文型と意識しなくても英文の構造を理解した上で読めるようになりましょう。

【例題1】
This machine will keep people ___.
(A)happy(形容詞:幸せな)
(B)happiness(名詞:幸福)
(C)happily(副詞:幸せに)
(D)happiest(形容詞:「幸せな」の最上級)

正解:This machine will keep people happy.
(この機械は人々を幸せにし続けるだろう)

keepは、keep A 形容詞 の形で「Aを~な状態に保つ」という意味になります。

【例題1】では keep people happy で「人々を幸せな状態に保つ」です。

この文は
S:This machine
V:will keep
O:people
C:happy.←形容詞
という第5文型に当たります。

【例題2】
This machine will give people ___.
(A)happy(形容詞:幸せな)
(B)happiness(名詞:幸福)
(C)happily(副詞:幸せに)
(D)happiest(形容詞:「幸せな」の最上級)

正解:This machine will give people happiness.
(この機械は人々に幸福を与えるだろう)

giveは、give A B の形で「AにBを与える」という意味になります。

【例題2】では give people happiness で「人々に幸福を与える」です。

この文は
S:This machine
V:will give
O:people
O:happiness.←名詞
という第4文型に当たります。

【例題1】も【例題2】も「この機械は人々を幸せにするだろう」という意味ですが、使われる動詞によって文型が変わり、そのため目的語peopleの次に入る品詞も変わってくるという点を押さえておきましょう。

【例題3·4】「格の変化」

【例題3】と【例題4】は「格の変化」に関する問題です。

ここでは he という代名詞の変化が問われています。

どちらの文も第3文型(SVO)に当たりますが、動詞 know の目的語によって he がどのように変化するのかについて見てみましょう。

【例題3】
I don’t know ___ .
(A)he(彼は)
(B)his(彼の、彼の物)
(C)him(彼に、彼を)
(D)himself(彼自身に、彼自身を)

正解:I don’t know him.
(私は彼を知らない)

【例題3】ではknowの目的語が空所になっています。

選択肢のうちknowの目的語になるのは(C)です。

用語を覚えることに意味はありませんが、him のように目的語そのものになる場合を目的格といいます。

ちなみに(D)の himself は「彼自身を」という意味であり、これが目的語となるのは、主語が He の場合です。

例えば、He doesn’t know about himself.(彼は彼自身のことを分かっていない)という場合ですので、本問の空所に(D)は入りません。

【例題4】
I don’t know ___ name.
(A)he(彼は)
(B)his(彼の、彼の物)
(C)him(彼に、彼を)
(D)himself(彼自身に、彼自身を)

正解:I don’t know his name.
(私は彼の名前を知らない)

【例題4】でもknowの目的語の一部が空所になっていますが、【例題3】と異なり目的語そのものではありません。

空所には name という名詞を修飾する単語が入ります。

選択肢のうち name を修飾する意味を持つのは(B)の his です。

この his のように名詞を修飾するために変化した代名詞を所有格といいます。

【例題3】と【例題4】では、動詞の目的語そのものになるか、目的語である名詞を修飾するかによって he という代名詞の格が変化するということを見て頂きました。

繰り返しになりますが、目的格や所有格などの用語を覚えることに意味があるのではなく、どの単語と単語がどのような関係にあるのかという英文の構造を理解することが重要です。

【例題5·6】「接続詞·前置詞」

【例題5】は接続詞、【例題6】は前置詞の問題です。

接続詞は、語と語、句と句、節と節のように、同じ項目同士をつなぎ両者の関係を示す品詞です。

一方、前置詞は、名詞や代名詞の前に置かれて、他の語との関係を示す品詞です。

接続詞は、you and I(あなたと私)のように語と語をつなぐ場合もあれば、your family and my family(あなたの家族と私の家族)のように句と句をつなぐ場合もあります。

また、Your family came back and my family went out.(あなたの家族は戻ってきて、私の家族は出ていった)のように節と節をつなぐ場合もあります。

これに対し、前置詞は、Your family came back at noon.(あなたの家族は正午に戻ってきた)のように語または句の前に置かれるのみで、節の前には置かれません

この点は基礎的で非常に重要な文法知識ですので、頭に入れておきましょう。

語とは、you や family のように1語の単語
句とは、your family のように2語以上のまとまりで主語+動詞を含まないもの
節とは、Your family came back. のように主語+動詞を含むまとまり

それでは、以上のポイントを踏まえて例題を見てみましょう。

【例題5】
I needed his help ___ my PC didn’t work.
(A)but(しかし~)
(B)with(~とともに)
(C)if(もし~なら)
(D)because(なぜなら~)

正解:I needed his help because my PC didn’t work.
(私のパソコンが動かなかったので、私は彼の助けを必要とした。)

【例題5】の選択肢には接続詞と前置詞が挙がっています。

まず、with は前置詞であり、先ほど書いたように前置詞は節の前には置かれないので、除外されます。

では他の3つの接続詞はどうでしょうか。

これらの接続詞は文法上どれでも入りますので、文の意味で判断しなければなりません。

I needed his help(私は彼の助けを必要とした)と my PC didn’t work(私のパソコンが動かなかった)という2つの文をつなぐのに最も適切な接続詞は理由を表す because ですね。

【例題6】
We couldn’t go out ___ the worst weather.
(A)because of(~のために)
(B)across from(~の向かい側に)
(C)in front of(~のまえに)
(D)up to(~まで)

正解:We couldn’t go out because of the worst weather.
(最悪の天気のために私達は外出できなかった)

【例題6】の選択肢には前置詞が挙がっています。

空所には We couldn’t go out.(私達は外出できなかった)という節と the worst weather(最悪の天気)という句をつなぐ言葉が入りますが、文法上はどれも問題ありません。

したがって、この例題でも文の意味から判断することになります。

We couldn’t go out.(私達は外出できなかった)と the worst weather(最悪の天気)をつなぐのに最も適切な前置詞は、理由を表す because of です。

【例題5】も【例題6】も理由や原因を表す because と because of が正解になります。

前者は接続詞、後者は前置詞ですので、節の前に置くことができるかどうかが大きく異なるポイントです。

また、ここで解説したように、文法上どれも入る場合には文の意味から判断することになります。

【例題7·8】「目的語になる場合の動詞の変化」

【例題7】から最後の【例題12】までは動詞の変化を見ていきます。

【例題7】
She is good at ___ the piano.
(A)play(原形)
(B)played(過去形、過去分詞)
(C)playing(現在形・動名詞)
(D)plays(三人称・単数・現在のS)

正解:She is good at playing the piano.
(彼女はピアノを弾くのが上手だ)

【例題7】の空所には good at の前置詞 at の目的語となる単語が入ります。

前置詞の目的語となるのは名詞ですので、play という動詞を名詞に変化させなければなりません。

この点、動詞が前置詞の後ろに続く場合は必ずingの形になります。

また、be good at ~ing(~するのが上手だ)というのは基本的なフレーズですので、押さえておきましょう。

【例題8】
He will forget ___ the meeting.
(A)attend(原形)
(B)attends(三人称・単数・現在のS)
(C)to attend(to-不定詞)
(D)attended(過去形、過去分詞)

正解:He will forget to attend the meeting.
(彼は会議に出席するのを忘れるだろう)

【例題8】は「出席するのを忘れる」というように、動詞 forget の目的語に動詞 attend が入るパターンです。

動詞が動詞の目的語となるパターンでは、to do の形になる場合と doing の形になる場合があります。

【例題7】で見た「動詞が前置詞の後ろにくる場合は必ずingの形になる」というのと混同しないように注意してください。

また、目的語がto doの形になる動詞、doingの形になる動詞、to doでもdoingでもよい動詞、to doとdoingで意味が変わってくる動詞があります。

これは非常に厄介ですが、出てくるたびに覚えていくしかありません。

以下に一例を挙げますので参考にしてみてください。

・目的語が必ずto doの形になる動詞:choose, want, mean, wish, offer

・目的語が必ずdoingの形になる動詞:enjoy, keep, finish, miss, suggest

・目的語がto doでもdoingでも意味が変わらない動詞:start, begin, continue, like, hate

・目的語がto doの場合とdoingの場合で意味が変わってくる動詞:forget, remember, try, regret

forget to do:~することを忘れる
forget doing:~したことを忘れる

remember to do:~することを覚えている
remember doing:~したことを覚えている

try to do:~しようと努力する
try doing:試しに~してみる

regret to do:~することを残念に思う
regret doing:~したことを後悔する

それでは例題を見ていきます。

【例題9·10】「動名詞·to-不定詞」

【例題9】
___ this movie always makes me happy.
(A)Watch(原形)
(B)Watched(過去形、過去分詞)
(C)Watches(三人称・単数・現在のS)
(D)Watching(現在形・動名詞)

正解:Watching this movie always makes me happy.
(この映画を見ることはいつも私を幸せにする=この映画を見ると私はいつも幸せになる)

【例題9】は動詞が動名詞の形になり「~することは」という主語となります。

このような場合、Doing だけでなく To do でも主語になることができます

つまり、【例題9】の文を To watch this movie always makes me happy. と言い換えることもできるということです。

【例題10】
I met him ___ this picture.
(A)to show(to-不定詞)
(B)will show(未来形)
(C)show(原形)
(D)shows(三人称・単数・現在のS)

正解:I met him to show this picture.
(私はこの写真を見せるために彼に会った)

【例題10】は目的を表すために動詞が to do の形を取る問題です。

空所には to show が入ります。

ちなみに、この文で to show ではなく showing になった場合は、I met him showing this picture.となり、意味は「私はこの写真を見せながら彼に会った」となります。

このようなingの使い方を分詞構文と言います。

簡単な説明でしたが【例題9】と【例題10】で、動詞が to do の形になる場合と doing の形になる場合を比べてみました。

日本語で説明すると複雑に思われるかもしれませんが、ポイントを押さえながら実際の英文を読めば理解が進みますので、何度も繰り返して身に付けましょう。

【例題11】「時制による動詞の変化」

【例題11】
I haven’t ___ her before.
(A)see(原形)
(B)saw(過去形)
(C)seen(過去分詞)
(D)seeing(現在形)

正解:I haven’t seen her before.
(私は前に彼女を見たことはない。)

【例題11】は時制に関する問題です。

過去形、現在形、未来形、完了形のように、その文が表す時間によって動詞を変化させるルールです。

時制も細かく分類するとたくさんあるのですが、TOEIC Bridgeでは細かい知識は要求されません。

時制についても基本的な所を理解しておけば十分です。

【例題11】では動詞の前に完了形を表す haven’t があるので、see は seen に変化します。

【例題12】「主語の単数・複数による動詞の変化」

【例題12】
Everyone in the room ___ notebooks.
(A)has(三人称・単数・現在)
(B)have(原形)
(C)were having(過去進行形)
(D)having(現在形)

正解:Everyone in the room has notebooks.
(部屋にいる全員がノートを持っている。)

【例題12】は主語の単数・複数による動詞の変化です。

主語の everyone は「全員、みんな」という意味なので、つい複数扱いしてしまいそうになりますが、集団というより個人個人に着目した意味を持っているため単数として扱います。

したがって選択肢の中で適切な語句は(A)の has です。

この、主語の単数・複数という項目は中学校で習う「三人称・単数・現在」の話です。

主語が三人称・単数であり、時制が現在の場合、一般的には動詞にSが付くので「三単現のS」と言われたりしますよね。

このように超基礎的な知識がテストの問題として出題されることも十分ありえますので、もし記憶が曖昧になっているなら一度整理しておきましょう。

最後に

お疲れ様でした。
簡潔に···と思ってはいたのですが、つい長くなってしまいました。

TOEIC Bridgeのリーディングパート1では、この記事で解説したような基礎的な文法知識が少しずつ形を変えながら出題されます。

ただ、この解説で挙げたような基本事項を、普段から意識して勉強していけば、理解も進むはずです。

特に、リーディングパート1のように文法知識が正面から問われる問題では、勉強の量が点数に反映されやすくなります。

知識の穴をなくすことで、リーディングパートの得点源にすることができますので、ぜひ1つ1つ着実に身に付けていってください。