この記事ではTOEIC Bridgeのリスニングパート1「画像選択問題」の対策についてご紹介します。
リスニングのパート1はテスト開始直後に解く問題なので、ここで手応えをつかみ良い流れを作ることができるように、しっかりと対策を立てておきましょう。
まずは例題から
TOEIC Bridgeリスニングパート1の説明はオリジナルの例題をもとに進めていきます。
まずはこの例題にチャレンジしてみてください。
↓以下の再生ボタンをクリックすると【例題】の音声が流れます。(音声は個人的にパソコンを使って作成したもので、本物の話者ではありません。あらかじめご了承ください。)
【問題の説明】
【例題1】
(A)
(B)
(C)
(D)
【例題2】
(A)
(B)
(C)
(D)
【例題3】
(A)
(B)
(C)
(D)
【例題4】
(A)
(B)
(C)
(D)
TOEIC Bridgeリスニングパート1の出題内容
それではここから解説に入ります。
TOEIC Bridgeのリスニングパート1は画像選択問題で、問題数は6問です。
流れてくる英語の音声を聞き取り、その内容に最も合う画像を4つの中から選びます。
画像のパターンは2種類。
人物が描かれている画像と、物や風景が描かれている画像です。
読み上げられる英語は
A man is playing the piano.(男性がピアノを演奏している) のように「主語+述語」の形をとる「文」の場合もあれば、
A man playing the piano.(ピアノを演奏している男性)のように「名詞+~ing」の形をとる「句」の場合もあります。
ですので「句」が読み上げられた時に、「あれ? is が聞こえなかったぞ?」と焦らないようにしましょう。
句には「名詞+~ing」以外にも様々な形があります。文や句、さらに節などの区別はリスニングを解く上では重要ではありませんが、文法の基本であり、リーディングでは知っておくべき知識ですので、もし不安なら一度おさらいしておくことをオススメします。
人物の画像
人物の画像では、描かれている人物が何をやっているかを把握して、読み上げられた内容と照らし合わせます。
【例題1】と【例題2】のパターンですね。
冒頭に挙げたように、4つの画像が掲載されていて、1つの文または句が読み上げられるので、その内容に最も合う画像を選びます。
【例題1】
(A)
(B)
(C)
(D)
【例題1】では
A man is using a computer outdoors.
という文が読み上げられており、内容は「男性が屋外でコンピューターを使っている」ですよね。
したがって4つの画像の中で最も適切なものは(C)となります。
【例題2】
(A)
(B)
(C)
(D)
先ほどの【例題1】(A man is using a computer outdoors.)は、主語(A man)と述語(is using ~)が含まれている文でした。
しかし【例題2】で読まれているのはA woman exercising alone.
これは文ではなく、exercising alone が A woman を後ろから修飾している形の句で、意味は「1人で運動している女性」です。
1人で運動している女性の画像は(A)ですね。
物や風景の画像
一方、物や風景の画像では、物や風景がどのような状況か、またはどのような位置関係にあるかを把握して、読み上げられた英語と照らし合わせます。
これは【例題3】と【例題4】のパターンです。
【例題3】
(A)
(B)
(C)
(D)
【例題3】で読み上げられた文は
Two cushions are put on the sofa.
「2つのクッションがソファーの上に置かれている」です。
したがって4つの画像の中で最も適切なものは(D)となります。
【例題4】
(A)
(B)
(C)
(D)
【例題4】で読まれているのはA train running in the downtown.
意味は「繁華街を走っている電車」。
これは主語と述語がそろっていないため文ではなく、running in the downtown が A train を修飾している形の句です。
繁華街を走っている電車の画像は(B)ですね。
注意!
ここではスペースの都合上、縦に4枚の絵を並べていますが、実際の試験では下図のように横2枚の絵が2段で並んでいて、問題用紙1ページに2問分、つまり8枚の絵が印刷されています。
しかも1問目と2問目の間に大きなスペースがあったり、線が引いてあったりする訳ではありません。
ですので、うっかり縦4枚の絵をひとまとまりと考えないようにしましょう。
僕自身、実際に試験を受けた時、間違って縦4枚から選びそうになってしまいました。
試験開始直後に慌てないで済むように、この点はご注意ください。
TOEIC Bridgeリスニングパート1のポイント
TOEIC Bridgeのリスニングパート1を解くには、人や物に関する基本的な単語を聞き取り、その意味を理解する能力が必要です。
名詞や動詞はもちろんですが、画像に描かれている人や物の数に注目しなければならない問題もありますので、数詞(one・two・threeなど、数を現す形容詞)もしっかり聞き取れるようにしておきましょう。
人物の画像のポイント
人物の画像では、何らかの動作をしている人が描かれています。
したがって、普段の勉強でも基本的な動作に関する表現をきちんと理解しておくことが大事です。
ただ、読み上げられる英語自体は、
watching television(テレビを見ている)
sitting on the chair(椅子に座っている)
のように、ごく初歩的な内容です。
したがって、仮にあなたがリスニング初心者であっても、苦手意識を持つ必要は全くありません。
焦らずにじっくり取り組みましょう。
物や風景の画像のポイント
物や風景の画像では、その物や風景の状況や位置関係を把握することが重要となります。
したがって、基本的な名詞や動詞をしっかり理解しておくことが大切です。
また、物の位置関係を表す前置詞の理解もポイントです。
on(~の上に)・in(~の中に)・under(~の下で)・between(~の間)など、普段の勉強で出てくる基本的な前置詞を押さえておいてください。
最後に
TOEIC Bridgeのリスニングパート1は、出てくる単語は難しくありません。
ですが、試験が始まって最初に解く問題ですので、緊張してしまいがちです。
パート1に平常心で臨めるよう、普段の勉強で問題形式にしっかり慣れておきましょう。