TOEICを受験すると、狙い通りのスコアが取れたのか、結果を早く知りたいですよね。
しかしTOEICは正解が発表される訳ではないので、結果が届くまで自分のスコアは分かりません。
では、TOEICの結果はいつ届くのか。
また、結果が届いたらどのような点に注意して見ればよいのか。
今回の記事ではこれらの点についてまとめました。
TOEICの結果はいつ届くの?
まずTOEICの結果が載っているこの成績表。
正式には公式認定証といって、あなたのTOEICの成績を証明するものです。
(画像は僕の公式認定証です。クリックすると拡大可能な画像が表示されます。)
この公式認定証は試験日から30日以内に発送されます。
だいたい試験日の1ヶ月後に届くと思っておけばいいでしょう。
1ヶ月たっても届かない場合どうすればよいかについては、TOEIC公式サイトに以下のような記述があります。
公式認定証は、試験日から30日以内に発送いたします。
試験日から35日を経過してもお手元に公式認定証が届かない場合は、再送いたしますので、試験日から65日以内にご本人よりIIBC試験運営センターへご連絡ください。
なお、試験日から65日を過ぎてご連絡いただいた場合、有料にて再発行のお手続きが必要となります。あらかじめご了承ください。※団体経由のお申し込みの場合は、所属団体の指定により、公式認定証を団体宛に一括送付する場合があります。
〔IIBC試験運営センター〕
電話番号:03-5521-6033
受付時間:10時~16時(土日・祝日・年末年始を除く)引用元: TOEIC公式サイト内「よくある質問」
ちなみに、TOEICの申込サイトから受験申し込みを行う時に「テスト結果インターネット表示」を「利用する」にチェックを入れておけば、試験の17日後からTOEICの結果を公式サイトでも見ることができるようになります。
TOEIC申込サイトにログインした後、「結果の確認」からチェックできるので、いち早く結果を知りたいなら、この方法がオススメです。
TOEICの結果の見方は?
さて、結果が分かったらそれで終わり・・・ではもったいない!
届いた結果を見て、もし目標スコアに足りなかった場合、その結果をもとにしっかりと原因を分析することが次回のTOEICテストに向けて勉強する上で重要になってきます。
なぜなら、得意分野はこれまでの勉強を続けてさらなるスコアアップを目指し、苦手分野はしっかり克服しないといけないからです。
目標のスコアがあるなら、届いた結果をもとに勉強して長所を伸ばし、また短所を克服することで、さらなるスコアアップを目指しましょう。
というわけで、以下ではTOEICの結果の見方をご紹介します。
「公式認定証」と「テスト結果について」
こちらが先ほどもご紹介したTOEICの成績を示す「公式認定証」です。
(画像は僕の公式認定証です。クリックすると拡大可能な画像が表示されます。)
また公式認定証の他に、「テスト結果について」という全体的な結果やデータが載った文書も一緒に送られてきます。
こちらもしっかり活用したいので、記事の終わりの方で説明します。
公式認定証の見方【上段】
まず、上段左側にはあなたの顔写真や名前、生年月日、受験日などが記載されています。
また、上段右側にはリスニングとリーディングのスコア、さらには合計スコアが載っています。
結果が届いて真っ先に見たくなるのがここですよね。
ここでリスニングとリーディングのスコアの箇所をよく見てみるとPercentile rank(パーセンタイルランク) というものがあります。
これは自分が取得したスコアに満たない受験生が全体でどれくらいいるかという割合を表す数値です。
つまり、全受験生のうち自分がどのくらいの位置にいるかということが分かるということですね。
公式認定証の見方【中段】
中段はリスニングとリーディングの「レベル別評価」が載っています。
これは、あなたの成績をもとに一般的に見られる長所を表すものです。
「だいたいこれくらいのスコアであれば、一般的には英語を使ってこんなことができますよ」ということが書かれています。
公式認定証には長所しか書いてありません。
短所はもう1枚の「テスト結果について」の裏面に書かれています。
つまり、「公式認定証」と「テスト結果について」の両方を参照すれば、あなたのスコアをもとにした一般的な長所と短所が分かるようになっているということです。
公式認定証の見方【下段】
下段はABILITIES MEASURED「アビリティーズメジャード(項目別正答率)」です。
ここにはリスニングとリーディングの個別の能力について5つの項目に分けた正答率が載っています。
あなたの正答率が棒グラフ、全受験生の平均は▲で表されています。
具体的な項目は以下の通りです。
【リスニング】
・短い会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる
・長めの会話、アナウンス、ナレーションなどの中で明確に述べられている情報をもとに要点、目的、基本的な文脈を推測できる
・短い会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる
・長めの会話、アナウンス、ナレーションなどにおいて詳細が理解できる
・フレーズや文から話し手の目的や暗示されている意味が理解できる
【リーディング】
・文書の中の情報をもとに推測できる
・文書の中の具体的な情報を見つけて理解できる
・ひとつの文書の中でまたは複数の文書間でちりばめられた情報を関連付けることができる
・語彙が理解できる
・文法が理解できる
僕の公式認定証と照らし合わせてみると、リスニングでは長い会話などを聴いて詳細を理解する力(上から4つ目)、リーディングでは文書の中の情報を読み解く力(上から1つ目と2つ目)の訓練が必要であるということが分かりますね。
以上が「公式認定証」の見方の説明です。
「テスト結果について」の見方
最後に「テスト結果について」の説明を簡単にしておきます。
これは、表面に「総合結果」、「公式認定証の見方」、裏面に「レベル別評価の一覧」が載っています。
【総合結果】
(クリックすると拡大可能な画像が表示されます。)
「総合結果」には最高スコアと最低スコア、平均スコアと標準偏差が載っています。
ご存じかもしれませんが、TOEICの満点は990点、最低は10点です。
特殊な計算方法でスコアを出すため、このような仕組みになっています。
何もマークしなくても10点は取れるという珍しいテストです。
【公式認定証の見方】
(クリックすると拡大可能な画像が表示されます。)
「公式認定証の見方」には、これまでこの記事で解説してきたような内容が書いてあります。
【レベル別評価・リスニング】
【レベル別評価・リーディング】
(クリックすると拡大可能な画像が表示されます。)
「テスト結果について」の中で一番見ておかなければならないのは裏面です。
裏面には「レベル別評価の一覧」が載っているからです。
ここには、リスニングとリーディングについて、大まかなスコア別の長所と短所が書かれています。
そのため、上にも書いた通り、ここに書いてある長所・短所と、公式認定証に載っているABILITIES MEASURED(項目別正答率)を合わせて検討することで、力を入れて勉強するべき箇所が見えてきます。
TOEICでは問題用紙に解答を書き入れて持って帰ることができないので、この「公式認定証」と「レベル別評価の一覧」だけがあなたの成績と実力を知る手がかりです。
したがって、「公式認定証」と「レベル別評価の一覧」に書かれた内容を最大限活用して、次のTOEIC受験に向けた準備をするようにしましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回、前半ではTOEICの結果がいつ届くかについて、後半では届いた結果の見方について説明しました。
ぜひ今回の記事を参考にして、ご自身の得意分野と苦手分野を把握し、次のTOEIC受験に生かして下さい。
苦手分野の勉強はラクなものではありませんが、逆の見方をすると、その苦手分野を克服すればそのままスコアアップにつながります。
TOEICの結果が届いたら、必ずご自身の実力を分析して対策を立てましょう。