これまで【文の構造】【品詞】と2回にわたって英文の基本的な構造を学習してきましたが、今回はその2回分の補足のような位置づけです。
目的語と補語
1つ目は、目的語と補語です。
文型のところで簡単に触れた内容ですが、おさらいも兼ねて説明します。
これまで何度か「動作の対象として名詞が入る」や「状態を表す言葉が入る」という言い方をしてきた箇所がありますが、動作の対象として入る名詞を「目的語」、状態を表ために入る名詞や形容詞を「補語」といいます。
ちなみに、目的語は、動作つまり動詞の対象となる場合だけではありません。
前置詞の後ろに入る名詞も目的語(=前置詞の目的語)となります。
すなわち、「~を見る」という動詞 watch の「~」に入る名詞(たとえば TV や movie)も、「~の上に」という前置詞 on の「~」に入る名詞(たとえば table や desk)も、どちらも目的語であるということです。
語と句と節
文の構造に関連して言葉の意味を把握して頂きたいのが、語と句と節です。
これらは文を構成する単位(まとまり)を意味します。
「語」とは、文を構成する最小単位で、I、you、dog、walk など、いわゆる単語です。
そして、この「語」を詳しく説明するために、前後に他の「語」が付いたものを「句」といいます。
big dog(大きな犬)、walk slowly(ゆっくり歩く)などです。
「句」はあくまで「語」を詳しく説明したまとまりに過ぎないので、「句」だけでは文は成立しません。
また、この「句」は名詞や動詞、形容詞といった品詞の分類に合わせて、名詞句、動詞句、形容詞句などと呼ばれることもあります。
学習の中で出てきた時に理解できるようにしておきましょう。
最後に「節」とは、主語と述語が含まれるまとまりです。
たとえば、I think that you can do it.(あなたはできると思う)という文において that you can do it に当たる部分です。
この場合の that 以下の部分を「that節」といいます。
この節の中には必ず主語と述語が入らなければなりません。
上の例でも、that の後に主語(you)と述語(can do it)が入っていますよね。
「節」には think(思う)やknow(知っている)、feel(感じる)といった動詞の対象となる場合と、条件(if)や時間(when)、理由(because)のように、文に付け足す場合があります。
「節」も文法上、重要な事項ですので、ここでは基本的な考え方を理解した上で、これから勉強を進める中で知識を増やしていってください。
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