今回は仮定法です。
仮定法は、学校の授業では細かい知識まで習う分野ですが、TOEICでは基本的なポイントを押さえておけば十分です。
メリハリをつけて学習しましょう。
条件と仮定
仮定法というと if (もし~なら)という単語が最も多く使われますが、この if にもいくつか使い方がありますので、ここでは代表的かつ基本的な使い方として、「条件」と「仮定」のを2つご紹介します。
条件
実際に起こりうる事柄を条件として話をする場合の文です。
たとえば、If it rains tomorrow, I will stay at home.(もし明日雨なら、家にいます)や、I want to talk about it, if he comes here.(もし彼がここに来るなら、それについて話したい)などです。
これは「もし~なら○○です」という、あくまでも現実的な話題について if が使われるケースです。
if 節の中は、まだ実現していない内容であり、将来の事柄を述べていることになりますが、文法上は現在形を使うというルールになっています。
仮定
この形は「もしも~だったら○○なのに」という、事実とは異なること、または実際には起こりそうにないことを仮定して述べる場合に使われます。
たとえば、I could buy that car, If I had more money.(もし私にもっとお金があれば、あの車を買えるのに)や、If I was a bird, I could fly in the sky.(もし私が鳥なら、空を飛べるのに)です。
文法上のルールとしては「もし~なら」という if 節の中を過去形にして、「○○なのに」の部分を could や would と動詞の原形にすることになります。
この「○○なのに」の部分を主節といいます。
if 節の中は過去形になるので、例文の通り、have なら had、am なら was になりますが、I was ではなく I were となる場合もあります。
I were というのは文法的に正しくないように思われるかもしれませんが、仮定法に限っては、これは正しい使い方であり、実際にも使われる表現です。
上の例も、If I were a bird, I could fly in the sky.(もし私が鳥なら、空を飛べるのに)となります。
以上で仮定法の説明を終わります。
かなりアッサリでしたが、冒頭でもお伝えしたように、TOEICでは仮定法の基本的なポイントを押さえておけば十分です。
したがって、中学レベルの文法をマスターしてTOEIC攻略の基礎力を身につける本講義としては、ここまでの説明とさせていただきます。
例文まとめ
最後に、この回出てきた例文をまとめておきます。
例文をクリックすると、説明の箇所に戻りますので、どの例文がどのような説明の中で挙げられていたのかを確認するためにご利用ください。
If it rains tomorrow, I will stay at home.(もし明日雨なら、家にいます)
I want to talk about it, if he comes here.(もし彼がここに来るなら、それについて話したい)
I could buy that car, if I had more money.(もし私にもっとお金があれば、あの車を買えるのに)
If I was a bird, I could fly in the sky.(もし私が鳥なら、空を飛べるのに)